ぼんやり考察してみよう

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アイアン・クロス 最恐の十字剣

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◆アイアン・クロス 最恐の十字剣

評価:微妙

点数:60点

ネタバレあり

製作年:2011年 製作国:ドイツ

★あらすじ

十字架がデザインされた鉄の仮面を被り、十字状の鋭利な剣で人間を惨殺していく殺人鬼の恐怖を描くホラー。 自分が殺される悪夢を何年も見続けてきたサマンサは、精神科医・ホフマンと共に夢に出て来るドイツの由緒正しい修道院へと向かうが……。

★一言感想

原題は「SIN REAPER」

ヒロインを悩ませる悪夢の秘密とは、そして、奇妙にも悪夢と一致する実在の修道院には何が隠されているのか。 サイコサスペンス仕立てですが、全体的に、どうにもいま一つな出来です。

まず、ヒロインが地味に性格悪いです。 ナンパ目的で声をかけて来た男を誑し込んで、修道院まで同行してもらった挙句、電話で『私の言うことは何でも聞く男がいる』とか最低じゃないですかね。

そして、殺人鬼である鉄仮面さんなのですが、微妙に動作が遅いのですよね。 被害者との小競り合いもどこかのんびりしていて、迫力のない舞台演劇を見ているようです。 被害者も被害者で、鉄仮面さんに一撃喰らわせて、ダウンを取っても追撃はしないでそろそろと逃げて、案の定追い詰められる始末。 ホラー映画のお約束ではありますが、なまじスピード感に欠けるため、いや、今トドメ刺せたでしょう、と言いたくなります。

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※仮面以外は重装備というわけではないが、動作が遅い鉄仮面さん

ヒロインの悪夢の意味、出生の秘密などが明らかになる終盤も、納得いくとは言えない唐突な展開が続きます。 ラストシーンも、衝撃的と言えばそうなのですが、結局何だったのか、と言いたくなる消化不良な幕切れでした。 終始ぐだぐだな作品ではありますが、テーマソングは本作には勿体ないくらい格好いいので、それだけは聴く価値があるかもしれません。 本編はおまけみたいなものですね。