インベージョン
◆インベージョン
評価:普通
点数:15点
ネタバレなし
製作年:2013年 製作国:アメリカ
★あらすじ
絶対音を立てるな!今度は音に感応する最速ゾンビ。想像を超越するラストに度肝抜かれる!
★一言感想
原題は「THE DEMENTED」
別荘地にバカンスに訪れた男女6名。 楽しく過ごしている彼らでしたが、そこへ突然、南部沿岸地域で弾道ミサイルによるテロ発生の一報が入ります。 それにしても、ロケット弾くらいならともかく、弾道ミサイルが飛んでくるのは最早テロと言うよりは戦争ですよね。
別荘に留まるか、車で移動するか、意見は割れますが、とりあえずは別荘に留まることになる一行。 テロは基本、人口密集地を狙って行われる。別荘周辺は人口密度が低いのでテロの標的になる可能性はないだろう……とのことで、ホラー映画にしては真っ当な判断です。パンデミック中にあろうことかパーティを開催したどこかの映画も見習っていただきたい。
そんなわけで、彼らは別荘なら安全だ、と考えるのですが、予想はあっけなく裏切られ、別荘の上空をミサイルが横切り、爆発音と共に近くでキノコ雲が発生します。 そして、別荘の前には、何かに取り付かれたかのような気味の悪い犬が佇み、彼らに襲い掛かってくるのでありました……。
さて、本作はもう一大ジャンルと化したゾンビ映画の一本であります。 市街地に撃ち込まれたミサイルには生物をゾンビにしてしまう生物化学兵器が搭載してあったようで、ゾンビと化した人間たちが街中に溢れてしまうわけですね。 本作に登場するゾンビは、うめき声をあげながら徘徊したりするようなことはなく、普段は一ヶ所でじっと佇んでおります。しかし、一度人間の気配を察知したら、急に全力で走り出し、ターゲットに襲い掛かります。静と動がはっきりしており、短距離走のランナーのようです。
小粒にして地味な作品ではありますが、重大な瑕疵はなく、退屈するようなこともないので、B級映画と理解した上で鑑賞するのならそれなりに楽しめるかと思います。 そうそう、あらすじの煽り文には「想像を超越するラスト」と思わせぶりな惹句が書かれておりますが、正直なところ『えー……』と言いたくなるがっかりラストシーンなので、そこは期待しない方が良いでしょう。