ぼんやり考察してみよう

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キャビン・インザ・ウッズ

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◆キャビン・インザ・ウッズ

評価:微妙

点数:40点

ネタバレあり

製作年:2012年 製作国:アメリカ

★あらすじ
自然に囲まれた不気味なキャビンを舞台にしたサスペンスホラー。
薬物中毒の友人・クリスを助けるため、マイケルは森の中のキャビンに彼を監禁する。クリスと5日間キャビンで過ごすことを決意したマイケルだったが、次々と不可解な出来事が起こり……。

★一言感想
原題は「RESOLUTION」

マイケルの元に、薬物中毒で奇行に走る親友クリスの映像が送られてきます。
心の何処かでクリスの事を気にしていたマイケルは、見るに見かねて、クリスのいるキャビンを訪問。薬物で正常な判断ができなくなっている彼を手錠で繋いで、薬物が抜けるまで待つ事にするのでした……。

謎が謎を呼び、謎のまま終わる映画です。
最後は正体不明のデウスエクスマキナが降臨、マイケルとクリスが呆然と佇み、物語は幕を閉じます。呆然としているのは、画面の前の視聴者も同じでありましょう。

フィルムの焼き切れる描写……過去と未来の映った映像……消えた研究者たち……。
作中で思わせぶりに仄めかされる断片情報から考えを巡らせたところで、結局、この場所で何が起きているのかは、まったくわかりません。不気味な雰囲気を堪能しつつ、何が起きているのかわからない不条理に身を任せるのが、正しい本作の楽しみ方なのかもしれませんね。

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※私も、この映画が何を伝えようとしているやら全く分かりません

ともあれ、全てを鑑賞者の想像に委ねてしまう、投げっ放しの結末であるのは間違いなく、どう転んでも高評価はできかねます。結末に至るまでの過程が面白ければ話は別ですが、映像的にも物語的にも地味な展開が延々続くため、盛り上がりに欠けてしまい、面白いどころかつまらないです。

主役のマイケルは、寝袋で寝たり、キャビン周辺を散策したりするばかり。
準主役のクリスに至っては、終盤まで手錠で繋がれているだけ、ですからね。

どうでもいいですが、クリスがクスリに溺れるとは、随分語呂がよいですね。