ぼんやり考察してみよう

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クラウン

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◆クラウン

評価:普通

点数:50点

ネタバレなし

製作年:2014年 製作国:アメリカ

★あらすじ

息子の誕生日にクラウンの衣装を着て祝った父・ケント。 ところが、なぜか衣装が脱げなくなってしまう。 ケントは次第に衣装が肌の一部になり、自分が変わり始めていることに気付く……。

★一言感想

不動産管理会社に勤めるケントは、担当の空き物件でピエロの衣装を発見。 これ幸いと息子の誕生日にピエロの扮装をして場を盛り上げるのですが、何故か、その衣装が脱げなくなってしまいます。 一度着たら最後、二度と脱ぐことができず、破壊することもできないという、メタルマンのスーツ並みに凶悪なピエロの衣装。なんとこの衣装には、悪魔の呪いがかけられていたのでした……という筋書きであります。

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※……そう言われましても。

どうもこの作品、ネットにアップロードされた偽予告編を見た映画監督が、その予告編の作成者に声をかけたことがきっかけとなって誕生したようです。 確かに『衣装が脱げない』ネタはコメディではちょくちょく見かけますが、ホラーではあまり見かけません。 アマチュアならではの斬新な発想が、監督の琴線に触れたのかもしれないですね。

衣装が脱げないばかりか、ついには悪魔に肉体を乗っ取られてしまったケントは、生贄となる子供を求めて徘徊するマッドクラウンと化してしまいます。 プロットからして、一歩間違えばギャグにもなりかねないストーリーなのですが、最初から最後までホラーとして真剣に作られているのは好感が持てました。 予想以上に真面目なストーリーだったため『些細なきっかけから人間が悪魔になるというのは示唆に富んでいるなあ』などと余計なことを考えたり……。 カールソンが冤罪で捕まる場面はツッコミ不在のコントを見ているようでちょっと笑えましたけどね。