ぼんやり考察してみよう

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サバイバル・フィールド

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◆サバイバル・フィールド

評価:微妙

点数:20点

ネタバレなし

製作年:2009年 製作国:スペイン

★あらすじ

ゲームに参加するために、森に集まった若者たち。 それは、2チームに分かれ、ペイント弾を当てて敵チームを倒す、単なるスポーツのはずだった。 だが突然、チームの1人が何者かに実弾で撃たれ死亡。 誰が、何のために殺したのか? 見えない敵の恐怖が森を覆う。疑心暗鬼から仲間さえ信じられなくなり、チーム全員が精神的に極限まで追い詰められる。 その間に、味方もそして敵さえも次々に死んでいく……。 本当の敵は一体どこにいるのか!? 裏切ったのは誰だ!? リアルなサバイバル、生き残るための壮絶な殺し合いが始まった!!

★一言感想

原題は「PAINTBALL」

一見面白そうなあらすじなのですが、期待すると痛い目を見ます。 確かにゲームのはずのサバイバルゲームが、本当の意味でのサバイバルゲームになってしまうという設定は魅力的なのですが、脚本、演出が良くないです。

まず、全員迷彩服で、キャラも立たないまま脱落していくため、誰が誰なのかわかりにくいです。 また、プレイヤーがペイント弾しか所持していないのに対し、ハンターは実銃で武装しており、圧倒的戦力差があります。一応、プレイヤーサイドには救済措置として、フラッグ地点に置かれたアイテムがありますが、防弾チョッキだったり、銃を分解したパーツの一部だったりするので基本役には立ちません。 当然プレイヤーとハンターとの戦いも、いい勝負になるわけがなく、おろおろ逃げ回るプレイヤーにハンターが迫り、ワンサイドゲームで虐殺するだけです。 おまけにゴアシーンはハンターのスコープを通しての描写なため、白黒でわかりにくい上に迫力皆無。

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※モノクロFPSのようで見辛く、迫力を欠くハンター視点。

最初の犠牲者が実弾で撃たれるまではまだ見られるのですが、以降の展開が平坦で、だらだらしているのですよね。これだけ犠牲者を出しておいて、まるで盛り上がらないのはひどい。 ハンターは制限時間内に全員殺すと賞金が出るとか、死亡者の名前を出して残り〇〇人とカウントしていくとか、サバイバルゲームの知識を活かしつつ、メンバーが協力してハンター打倒の作戦を立てたりするとか……いくらでも面白くできる要素はあるのに、只々つまらない。勿体ない限りです。

途中、ハンターが命令を無視して暴走した! なんて場面もありますが、ハンターが暴走した理由も曖昧で納得できませぬ。