ぼんやり考察してみよう

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ザ・シャッフル

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◆ザ・シャッフル

評価:普通

点数:65点

ネタバレあり

製作年:2016年
製作国:ドイツ

★あらすじ
同じシチュエーションで人物だけがシャッフルされ、そのたびに違う展開が繰り広げられる実験的クライムスリラー。登場人物は密売人とその仲間、謎の人物、刑事の4人。
舞台は閉鎖された倉庫の中。そこでは大金の受け渡しが行われようとしていた……。

★一言感想
主人公のベン・ボルクマンを中心として、リンゴ男、スキンヘッド、紅一点の四人が、各々の立場を入れ替えながら倉庫での取引に関わる、ワンシチュエーションスリラーです。誰が何の役柄に割り振られるかによって、取引の顛末、そして最終的な勝者が変化します。

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※配られたポーカーの手札=配役の割り振り、です

リンゴ男――パッケージ下――の警察官役が全然似合っていなくて面白いです。例によって例の如く、やり口も荒っぽく、どう見ても銀行強盗。それにしてもリンゴ男さん、第一~第三ラウンドまで、ほとんど見せ場なしでしたね。ベンが売人役になる第四ラウンドでの活躍に期待いたしましょう。第四ラウンドでは、悲願の生存勝利を果たしてほしいものです。

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※主人公の本当の配役が何なのかは、最後で少しだけ明らかになります

『実験作』を標榜しているだけあり、滅多に見ない構成ですが、配役を入れ替えるだけで物語の展開が様々に変わっていくのは単純に面白いですね。一ラウンドが短く纏められており、上映時間も短いので、最後まで飽きる事なく鑑賞できました。欲を言えば、配役が一巡する第四ラウンドまでは見たかったところです。