ぼんやり考察してみよう

日々考えたこと、映画感想、評価などを記しておくブログです。WPから移転しました。

スリザー

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◆スリザー

評価:普通

点数:65点

ネタバレあり

製作年:2006年 製作国:アメリ

★あらすじ
アメリカ南西部の静かで平和な田舎町。
ある時、森の中に隕石と一緒に謎の生命体が飛来する。
やがてそれは、偶然居合わせたグラントとブレンダの体内への侵入に成功、その中で大増殖し、やがて無数のナメクジ状生命体(スリザー)となって溢れ出し、人々を次々と襲い始めるのだった……。

★一言感想
原題は邦題と一緒であります。

宇宙から飛来した寄生型エイリアンが人々を乗っ取る、SF風味のホラーです。

この寄生型エイリアンの造形が、非常に気持ち悪く、生理的嫌悪感をかきたててくれます。薄桃色のナメクジもどきがうにょうにょっと這い回る様子は一見の価値ありです。

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※同感です

ナメクジもどきだけでなく、全身から触手を伸ばし、最後はバイオハザードのラスボスのような姿になってしまうグラント、破裂寸前の風船のように膨らんだブレンダも、やたらグロテスクで、苦手な方は苦手でありましょう。お食事中の鑑賞はお勧めできかねます。

エイリアンに精神と肉体を乗っ取られてしまった元家族……元同僚……等々、本来ならシリアスで重苦しい物語になってもおかしくないのですが、本作では湿っぽい演出は一切なく、いっそ潔いです。一応、ジャンルとしてはホラーに区分される作品ではありますが、コメディ要素も多く含まれますので、純粋に『恐怖』を求めてしまうとがっかりしてしまうかもしれません。

2000年代の作品でありながら、レトロ・ホラーの雰囲気溢れる作品であります。
エンドロールの後に、ちょっとしたおまけがありますのでご注意ください。