ぼんやり考察してみよう

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デスキャンプ 屍獣たちの宴

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◆デスキャンプ 屍獣たちの宴

評価:駄作

点数:60点

ネタバレあり

製作年:2010年
製作国:アメリ

★あらすじ
自滅していく若者たちの姿を描いたホラー。
自分の娘が惨殺された場所を寄贈したいという山林の所有者の求めに応じ、6人の若者が、キャンプ場整備のボランティアにやって来る。何もかも噛み合わない彼らがキャンプを始めると、惨劇の連鎖が始まり……。

★一言感想
原題は「I DIDN’T COME HERE TO DIE」

またひどい映画を見てしまいました……。

あらすじの一行目が全てであり、それ以上でも以下でもありませぬ。

ホラー作品における『死』には、必ず、何らかの原因があります。
殺人鬼に襲われたり、幽霊に祟られたり、呪いの影響を受けたり……。
死を齎す原因が自滅である点において、本作は非常に斬新ですが、映画として面白いかと言われれば答えはノーです。微塵も好感を持てない、品性下劣な面々が、自滅するべくして自滅していくのを見せられましても、反応に困ってしまいます。とはいえ、何の過失もないのに運悪く死亡したら、デスキャンプではなくファイナルデスティネーションになってしまうのが難しいところでありますね。

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※バーロー

ひたすら『自滅の連鎖』を見せていくだけの構成は、短編ならいいのですが、長編では退屈してしまいますね。例えるなら、ハッピーツリーフレンズの1エピソードを、無理矢理薄めて引き延ばしたような印象です。開始30分くらいまで、ただ下品な会話の応酬だけしかないのは、見ていてつらいものがありました。おまけに画質が悪かったり、画面が暗かったり、演技が棒読みだったり……没入を妨げる、駄目な部分が多く目につきます。
B級映画と割り引いて見ても残念な出来ですので、お勧めはいたしかねます。