ぼんやり考察してみよう

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デフロスト

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◆デフロスト

評価:良作

点数:65点

ネタバレなし

製作年:2009年 製作国:アメリカ

★あらすじ

環境学者・クルーペン博士ら一行は北極で調査を行っていた。 遅れて到着した博士の娘・エヴリンと4人の大学生も調査に合流するが、行き着いた先に北極グマの死体が転がっていて……。

★一言感想

原題は「THE THAW」 環境学者クルーペン博士のフィールドワークに参加するため、北極まで赴いた娘のエヴリンと4人の大学生。 ヘリで基地に降り立つエヴリンたちでしたが、基地内には誰の気配もなく、ラボの中にはホッキョクグマの死体が置かれているだけでありました。

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ホッキョクグマといっしょ。

エヴリンはクルーペン博士に無線で連絡を取りますが「そこから動くな」と言われるばかり。 不審に思いながらも、基地で夜を迎えることになるエヴリン一行。 その夜、博士の助手であるジェーンがフィールドから戻ってきます。乗ってきたヘリの中でぐったりしている彼女を発見した一行は、とりあえずベッドに寝かせますが、どうすることもできないままジェーンは死亡してしまうのでした……。

さて、本作はマンモスの死体に寄生していた太古の寄生虫が蘇り、暴れ回るパニックムービーであります。 物語の主軸が寄生虫と言うことで、モンスター、シリアルキラー等のわかりやすい脅威が登場するパニックムービーと比べて、インパクトで劣りそうなものですが、なかなかどうして、それらにも負けない寄生虫ならではの、生理的嫌悪感を催すような恐怖を存分に味わうことができます。

また、何も考えず楽しめる純粋な娯楽作でありながら、その中に隠し味として『環境保護問題』というテーマを忍ばせ、思想の対立を描いているのもお見事です。正にエンターテイメントかくあるべし、ですね。バーデミックの監督あたりには、この手腕を見習ってほしいものです。

それにしても、救助ヘリ第一陣のパイロットはあまりにもかわいそうすぎる……。