ぼんやり考察してみよう

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ナンバー23

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◆ナンバー23

評価:普通

点数:80点

ネタバレなし

製作年:2007年
製作国:アメリ

★あらすじ
ふと手にした殺人ミステリー小説が自分の死を予言していると思い込み、その中の“23”という数字の謎に取り憑かれてしまった男が辿る衝撃の運命を描くサスペンス・ミステリー。主演はジム・キャリー、監督は「フォーン・ブース」「オペラ座の怪人」のジョエル・シューマカー

★一言感想
原題は邦題と一緒であります。

動物管理局勤務のウォルターは、誕生日に、古書店で『ナンバー23』という小説を発見します。ウォルターは読み進める内に、小説の主人公、フィンガリングの境遇が、自分自身に酷似している事に気付きます。そしてウォルターはいつしか、小説の中のフィンガリング同様、23の数字に異常に固執するようになってしまうのでした。

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自分の半生と重なる内容に不審を抱いたウォルターの調べによれば、この『ナンバー23』は正式に出版された書籍ではなく、自費出版による同人小説。著者名はあろうことか「トップシー・クレット」ふざけたPNであります。とはいえ、この小説の秘密と、23の呪いの真相を知るのは著者のみ。ウォルターは23の数字に幻惑されながらも、家族と共に著者を探して奔走する事になります。

物語の核となる数字、23なのですが、直接23が登場するばかりでなく、32を逆にしたら23だ、とか、数字同士を足したら23だ、とか、ある数字を掛け算割り算したら23だ、とか、MMRでもやらないようなこじつけが満載であります。このあたりの論理破綻ぶりに対する違和感は終盤で綺麗に説明をつけてくれるのですが、何せウォルターが想像逞しく、身の回りのあらゆる事象を23に結びつける描写が作中の多くの時間を占めておりますため、観ていて若干退屈なのは否めません。

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しかしながら、前述しましたように、終盤で一気に今まで納得のいかなかったあれこれを解決してくれますので、最後まで鑑賞した暁には、一定の満足感は味わえるかと思います。中盤までは「また23か……」とばかりに、眠気と戦いながらの視聴でしたが、終盤からは物語に集中する事ができました。序盤から中盤をもっと簡潔に描写していましたら、よりよい作品になったのではないでしょうか。何度もありましたベッドシーンも、いるかいらないかと言えばいらなかった、ような?

DVDのシーン選択画面が、丁度“23”で終わっているのはにやりとしてしまいますね。尚、この記事の文字数も本作に因みまして、1423文字となっております。