ぼんやり考察してみよう

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パニック・トレイン

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◆パニック・トレイン

評価:微妙

点数:50点

ネタバレあり

製作年:2013年 製作国:イギリス

★あらすじ

医師でありシングルファーザーのルイスは、息子のマックスとロンドから深夜の列車で家路に向かっていた。 停車中に誰かがブレーキを操作していることに不審を覚えるも、列車は走り出す。 いつのまにか眠っていたルイスは列車が止まらないことに気付き、車内のインターフォンで運転室と連絡を取るが、乗客の人数を聞かれるだけだった。 車内にはルイスと息子のマックス、ルイスが好意を寄せている美人女性サラ、反社会的で信用できない男カーマイケル、初老の銀行家、心臓に病を抱えた老女の6名。 ブレーキの利かなくなった列車は正体不明の男に操られ、踏切りにいた車を跳ね飛ばし、ノンストップで暴走していく。果たして暴走を続ける列車を止めることが出来るのか……。

★一言感想

原題は「LAST PASSENGER」 停車駅を無視して暴走する電車内を舞台にしたパニックムービー。

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※『A』を線路に見立てた、気持ちお洒落なタイトルロゴ

冒頭、電車内で堂々と携帯電話を使用して、他の客に「静かにしてくれ」と言う主人公に、少々カルチャーショックを覚えました。 日本の電車における常識が染みついている私ですが、当然ながら、海外では電車事情もだいぶ違うのでしょうね。

しかし、電車の走行中、子供がドア付近で遊んでいたらドアが開いてあわや転落……という事態になったり、停車中、ほんの少しブレーキに細工しただけでATSが完全に無力化してしまったりするのは、腑に落ちないと言うか、実際そんなことあるのかな? と疑問に思いました。

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※走行中にドアロックかからないとか危ない……危なくない?

私の知識不足のため、映画でありフィクションだから、リアリティ度外視でこういった演出になっているのか、イギリスの電車は本当にそのくらいのテキトーセキュリティなのかはわかりかねますが、どうなのでしょうね。

ところで、あらすじで『正体不明の男』と書かれている犯人ですが、最後まで正体不明のままです。ついでに、ここまで大掛かりなトレインジャックを仕組んだ動機も不明です。 車掌を殺害したり、運転士を線路に放り出したり、意味深に乗客の人数を聞いておいたりして、犯人は結局何がしたかったのか……。

ジャンルとしてはパニック映画になるはずなのですが、スピード感は皆無で、パニック感もあんまりなく、不思議とまったりした映画でありました。