ぼんやり考察してみよう

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ブラッディ・バレンタイン

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ブラッディ・バレンタイン

評価:良作

点数:65点

ネタバレあり

製作年:2009年
製作国:アメリ

★あらすじ
アメリカの小さな炭鉱町ハーモニー。
10年ぶりに帰郷したトムは、かつて彼が原因で起きた炭鉱事故の唯一の生存者、ハリーがバレンタインデーに住民22人を惨殺した事件の罪悪感にいまだに苦しんでいた。
元恋人のサラを訪れたトムだったが、ある夜、まるでトムの帰りを歓迎するかのように、ガスマスクを付け、つるはしを持った殺人鬼が再び姿を現した!
見えざる恐怖が忍び寄る中、果たしてトムと町の人々の運命は?

★一言感想
ガスマスクを被った殺人鬼が暴れ回る、スラッシャーホラーです。
ただ、決してそれだけではなく、サスペンスとしても楽しめる構成になっております。
類似作品を挙げるなら『スクリーム』やら『ラストサマー』に近いですね。
誰が犯人なのかな? と、ぼんやり予想しながら鑑賞する事ができます。

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※登場人物は、もれなく全員怪しいです

サスペンスのスパイスが効いているおかげか、中だるみはありません。
最終的に明らかになる真相も、賛否両論ありましょうが、私は好みです。
よく見れば、細かい部分にミスリードを誘う描写が織り込まれているのですよね。
殺害に関してはちょっとしたトリックも仕込まれていたりして、大雑把な作品の多いスラッシャーホラーにしては珍しく、繊細な作りになっているのがよいです。

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※最後、容疑者は二名にまで絞られます

容疑者が実質二名になってからの疑心暗鬼は、まるで人狼ゲーム最終日のようです。
自分ならどちらを信じるだろう……などと考えながら見るのも一興でありましょう。

ところで本作は『ブラッディ・バレンタイン3D』として劇場公開しておりまして、殺人鬼がつるはしを投擲する場面、炭鉱で爆発が起こる場面など、随所に3Dを意識したであろう演出が見られます。
私はDVDで鑑賞しましたので、当然2Dなのですが、この世界を3Dで体験してみたかった気もいたしますね。