プライマル・レイジ
◆プライマル・レイジ
評価:良作
点数:40点
ネタバレあり
製作年:2018年
製作国:アメリカ
★あらすじ
ビッグフットと人間の壮絶な戦いを描くサバイバルホラー。森の中で謎のハンター集団に囲まれたアシュリーとマックス。そこへ不気味な生物・ビッグフットが現れ、ハンターたちを血祭りに上げていく。さらにビッグフットはアシュリーをさらってしまい……。
★一言感想
アシュリーは刑期を終えたばかりの旦那マックスを迎えに、車で刑務所を訪れます。その帰り道、車は謎の血まみれおじさんと接触事故を起こしてしまいます。えらいこっちゃと動揺する二人に追い打ちをかけるように、何処かから石が投げつけられ、マックスの額を直撃。激痛MAXのマックスは失神、そのまま崖から転がり落ちて、沢にどぼんしてしまいます。
マックスを追って沢に飛び込み、無事救出に成功したアシュリーですが、今度は沢から脱出して、道路に出なければなりません。二人は藁にも縋る思いで、偶然出くわした怪しいハンター集団に助けを求めます。そんな時、伝説の変態怪物、ビッグフットが彼らに牙を剥きます。このビッグフット、人間離れした膂力を持つばかりでなく、アウストラロピテクスも真っ青の知性派でありまして、弓矢、手斧などの各種武器を駆使して、獲物を追い詰めます。
ビッグフットは目についた男どもを片っ端から血祭りに上げ、お目当て(?)のアシュリーを誘拐。哀れアシュリーは「リオーン! ヘールプ」って、バイオハザード4で攫われる同名の彼女のように、ビッグフットの肩に背負われてお持ち帰りされてしまうのでした。ビッグフット、どの映画でも女好きでありますね。
本作、オチまで含めて『ビッグフット UMA確認』と似たような物語なのですが、完成度は圧倒的にこちらが上回ります。製作陣が違えば作品の質もここまで違うという好例でありましょう。所々で『プレデター』リスペクトと思わしき場面もあり、にやりとさせてくれます。ビッグフット作品に当たりなし、の下馬評を見事に覆す、良作モンスタームービーでありました。
ところで……マックスを助けた妖怪お婆さんをビッグフットの仲間だと思った方、私以外にもおりますよね? 結局、何者だったのでしょう。