ぼんやり考察してみよう

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ヘル・キャビン

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◆ヘル・キャビン

評価:駄作

点数:75点

ネタバレなし

製作年:2014年
製作国:アメリ

★あらすじ
住人が謎の死を遂げる館を舞台にしたシチュエーションスリラー。ホラー脚本家を目指すトッドとブルースは、インスピレーションを得るため、アーティストの隠れ家「シャングリラ」を訪れる。しかし、彼らが到着するや否や住人たちが次々と殺害され……。

★一言感想
原題は「THE CABINNING」

……………………はい。
あらすじだけ読んで、これは見るしかない! となり、即刻鑑賞を決定しました。その結果が、この惨憺たる評価であります。


『二人のホラー脚本家が向かったアーティストが集まる一軒家 そこでは住人が次々と謎の死を遂げていく――』あらすじだけ読むと、とっても面白そうなのですよね。尚、本編を鑑賞するよりも、上に書いてあるあらすじを繰り返し読んで想像を巡らせている方が楽しい時間を過ごせます。

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※この映画の事(ry

謎の死を遂げていく――と言うからには、最後にはその謎が解かれるのを期待するのが人の性ですが、残念ながら最後まで謎が解かれる事はありません。一応申し訳程度に犯人は明らかになりますが、犯人の動機は不明です。更には、今まで死亡した人々が事故だったのか殺人だったのかすらも不明のまま、物語は幕を閉じます。犯人がただ現行犯で捕まるだけで、何も真相を語らないサスペンスって初めて見ました。

トッドとブルースの心底どうでもいい会話には散々尺を割いておいて、肝心の事件の謎を解き明かす気がないってのは、流石に視聴者をバカにしているとしか思えませぬ。推理に足る描写そのものの少なさから推察するに、あえて事件の真相をぼかしたと言うよりは、元々、個々の事件についての詳細は何も考えていなかったのでありましょう。

鑑賞中はハラハラドキドキできるものの、オチが残念……なのは愛すべきB級サスペンス映画あるあるですが、本作は鑑賞中もかなり苦痛な上に、オチが残念なので、もはや救いようがありません。どうしてこうなった。
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※この映画(ry

マチュアとは言え脚本家を主人公に据えて、御大層に脚本論まで語らせておいて、このしょうもない脚本はまずいですぞ……なーにがバナナの皮で滑って転んだ、ですか。

DVDの最後には、おまけとばかりにNG集が収録してあります。そんなサービスより、本編のクオリティを上げてほしいものです。

PS.トッドが「脚本の題には『ing』をつけたいんだ」なんて言う場面が劇中にありましたが、だから原題が「CABINNIG」なのですね。