ぼんやり考察してみよう

日々考えたこと、映画感想、評価などを記しておくブログです。WPから移転しました。

CHAOS カオス

f:id:unknownhuman:20180404102358j:plain

◆CHAOS カオス

評価:良作

点数:50点

ネタバレなし

製作年:2005年 製作国:カナダ/イギリス/アメリカ

★あらすじ

米シアトルのグローバル銀行を強盗グループが襲撃、人質をとって立てこもった。 リーダーのローレンツは、ベテラン刑事コナーズを交渉人に指名。コナーズは謹慎処分の身だったが新米刑事デッカーとコンビを組んで現場に復帰する。 コナーズはSWATと共に強行突破を試みるが、乗り込んだ瞬間、ビルは爆破され犯人たちは混乱に紛れて鮮やかに逃亡した。しかし、金庫からは現金も宝石も何も盗まれていない……! 果たして犯人たちの真の目的は? "カオス理論"に隠された史上最大の犯罪をめぐる予測不可能な戦いがはじまる!

★一言感想

銀行強盗から始まるサスペンス&アクション。 タイトルでも作中でも、やたらカオス理論を推しておりますが、映画の内容にしても作中の事件にしても、実際のところカオス理論はほとんど関係ないですよね。 作中、カフェで、カオス理論について簡単な解説をする場面があるのですが、その解説も的を射ているとは言えず、正直、製作陣はカオス理論について正しく理解していないのでは、と思ってしまいます。 また、事件の真相についても、メタ視点で見てしまうと結構わかりやすかったりします。

幸いなことにストーリーはテンポ良く進み、所々で見せ場となるアクションシーンもありますので、物語について考察したり、細部に突っ込みを入れたりせず、そういうものだと割り切ってシナリオに身を任せた方が楽しめるかと思います。

含蓄あるタイトルとは裏腹に単純明快と言いますか、わかりやすい面白味があるため、一般受けしそうな作品です。 映画を沢山見たり、書籍を沢山読んだりしているエンタメマニアな方々には少々物足りないかもしれませんが、それでも全体の完成度は高く、退屈することもないと思います。良作と言って差し支えないでしょう。