ぼんやり考察してみよう

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アンツ・パニック 巨大蟻襲来

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◆アンツ・パニック 巨大蟻襲来

評価:普通

点数:60点

ネタバレあり

製作年:2017年
製作国:イギリス/フィンランド

★あらすじ
超巨大蟻が人々に襲い掛かるモンスター・パニックアクション。モーターサイクルライダーの兄・ルーカスと天才メカニックの弟・ブライアン。ある時、彼らは砂漠の真ん中で軍事研究室を見つけ、秘密裏に行われていた政府による実験内容を知ってしまう。

★一言感想
原題は「IT CAME FROM THE DESERT」

洞穴に鳴り響くサイレンと、退避を促すアナウンス。バイオハザードのラストを彷彿とさせる場面から、物語は始まります。洞穴から撤退しようとする兵士たちでしたが、迫りくる何かに襲われ、あえなく撃沈。劇中では正体を伏せられておりますが、タイトルとパッケージを見ている我々には意味はありません。そう、巨大蟻です。

蟻と言えば『小さい』の代名詞的存在でありますが、本作では乗用車くらいの大きさでもって人間たちに襲い掛かります。昆虫が巨大化すると超強い、は刃牙などの漫画でもよくある定番ネタでありますね。現実は自重の関係で、単純に巨大になったとしても満足に動く事すらままならないのですが……昆虫であれ人間であれ、基本はその体躯に最適化された設計がなされている、と言うわけなのです。

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※それはちょっと盛りすぎでは?


内容は王道を往く、愛すべきB級モンスターパニック映画、となっております。ライダーのジョックとメカニックのナードのコンビもこれまた王道と言えましょう。奇を衒った結果、B級からC級、D級に転落してしまう作品も多い中、お約束を徹底してくれるのは好感が持てます。但し、音声認識の銃が登場するあたりからは、少々悪ノリが過ぎる気もいたしますね。

CGも意外に、と言ったら失礼ですが頑張っておりますので、序盤のノリを維持したまま、王道を最後まで丁寧に描いてくれたのなら、よりよい作品になっていたことでしょう。そこは惜しい所でありました。

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※それはちょっと(ry


それにしても「必殺マン」ですとか「あたぼうよ」ですとか、字幕にも所々、遊び心があって面白いです。ラストも「退治するぜ!」ですからね。そんなところもまたB級映画らしさ、でありましょうか。