ぼんやり考察してみよう

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クラウンタウン

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◆クラウンタウン

評価:微妙

点数:50点

ネタバレなし

製作年:2016年
製作国:アメリ

★あらすじ
神出鬼没の殺人ピエロが襲い来るスラッシャーホラー。コンサート会場に車で向かうふた組のカップル。途中、失くした携帯電話を探してある町に立ち寄るが、住民の姿が一切見えない。気味悪がった男女は町を去ろうとするが、背後に謎の影が忍び寄り……。

★一言感想
原題は邦題と一緒であります。

事実に着想を得た物語……だそうです。気になって調べたところ、2014年のカリフォルニア州にて、深夜に武器を持ったピエロが徘徊しているとの目撃情報が複数寄せられまして、ちょっとした騒動になったんだとか。

尚、本作の舞台はオハイオ州南部。ダイナーで携帯の電波の入りが悪い、と言うと「オハイオ南部ではよくあることよ」と返ってきたり「オハイオだからな」と言われたり……そんな土地柄であります。

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コンサート会場に向かう道中、携帯を紛失した事に気がついたジル。他の携帯でジルの番号に電話をかけると、聞こえてきたのは見知らぬ男の声。携帯を拾ったと語る彼は先の町で合流しようとだけ言い残して電話を切ってしまいます。とりあえず町に向かった一行でしたが、町はゴーストタウンのように静まり返っており、待てど暮らせど誰も来ません。気付けば夜も更けてしまい、当惑する一行に、凶器を持ったマッド・ピエロたちが襲い掛かってくるのでした。

スマホを落としただけなのに、という邦画がありましたが、やはり携帯を落とすとよい事は何もありませんな。

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本作、こうした理不尽に襲われる系統のホラーでは珍しく、丁寧に伏線が張ってあったりします。かと思えば、登場人物の言動が支離滅裂だったり、結局ピエロたちが何をしたかったのかわからなかったり、丁寧なところと粗雑なところが混在しておりまして、折角の伏線が、粗雑な展開のせいで活きていないのは勿体なく思います。ピエロたちとの攻防も、予算の問題もあってか、迫力不足は否めません。

ピエロたちが凶行に至った経緯、共犯者がピエロたちを庇っていた理由は、単に描きそびれたのか、それともあえて描いていないのか。この説明のなさがいかにもホラーだな、という気もしないではないですが、はてさて。