ぼんやり考察してみよう

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サマー・ヴェンデッタ

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◆サマー・ヴェンデッタ

評価:微妙

点数:75点

ネタバレなし

製作年:2016年
製作国:フィンランド/エストニア

★あらすじ
世界を震撼させた「ボドム湖殺人事件」を元に描くシチュエーションホラー。1960年夏、フィンランドのボドム湖で起きた未解決の殺人事件。イーダら4人はその謎を解明すべく現場を訪れ、当時と同じシチュエーションの再現を試みる。

★一言感想
原題は「LAKE BODOM」

1960年、ボドム湖にて実際に発生した未解決殺人事件を下敷きにした物語……らしいのですが、その「ボドム湖殺人事件」なるものを私は知りませんでした。本国フィンランドでは有名な未解決事件のようで、今でも真相を巡って諸説乱れ飛んでいるのだとか。日本で言うならば長岡京殺人事件、井の頭公園バラバラ殺人事件のような扱いなのでありましょうか。

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あらすじに“イーダら4人はその謎を解明すべく現場を訪れ”とありましたので、謎を解くべく、過去の殺人事件を推理するのかと思いきや、推理らしい推理は何もいたしません。単に事件が起きた湖畔でキャンプをするだけであります。過去に散々話題になった未解決事件なので、劇中で何かしらの推理を披露しても、既出の仮説をなぞるだけになってしまう……そうした判断があったのかもしれません。

湖畔でのキャンプ中に何者かに襲われるというシチュエーションは『十三日の金曜日』シリーズから続く、スラッシャー・ホラー映画のお約束でありますが、現実に湖畔を舞台にした猟奇殺人事件があったのですね。調べれば他にもあるのかも?

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実話を基にしているためか、登場人物が4名と少ないためか、展開は遅く広がりはありません。ラストは未解決事件ならではの、解釈の余地を含ませた幕引きなのですが、もやっとしたものが残ります。

予告編は本編のダイジェストなのではないか……というくらいには予告編でのネタバレが激しいため、これから鑑賞される方は予告編を先に鑑賞する事のないよう、ご注意くださいませ。