ぼんやり考察してみよう

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ザ・ギフト

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ザ・ギフト

評価:普通

点数:55点

ネタバレあり

製作年:2015年 製作国:アメリカ

★あらすじ

執拗に繰り返される“恐怖の贈り物”に翻弄される若い夫婦の悪夢のような運命を描いたサイコスリラー。

★一言感想

妻のロビンと一緒にシカゴから引っ越してきたサイモンは、偶然、同級生だったゴードと再会することになります。 ゴードは馴れ馴れしく振舞い、新居に押し掛けて来たり、ワインをはじめとした贈り物を玄関に置いて行ったりします。 何気に空気の読めないゴードに辟易したサイモンは、ゴードに誘われた夕食の席にて、ゴードに対し「もう俺たちの家には来ないでくれ」と絶縁状を叩き付けるのでありました……。

どうでもいいですが、サイモンとゴードが似てます。メインの二人なのだから、もう少し見た目の違う人をキャスティングして欲しかったです。これはキャスティングミスと言わざるを得ない。

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※似たような雰囲気を醸し出す二人

私としては、隣の奥さんが、何かしら隠れた動機を持つ『影の復讐者』で、ゴードはそれを警告しようとしていただけ……とか予想していたのですが、見事に外しました。だって、あの奥さん、序盤から意味ありげに登場しており、終始良い人ですからね。

ゴードが大人し過ぎるのもあり、サイモンとゴードの因縁が明らかになってからも、隣の奥さん黒幕説含め『何か捻りがあるのかもしれない』と思いながら見ていたのですが、普通に何もかもゴードの仕業であり、動機は過去にサイモンからいじめられ、根も葉もない噂を流布されて人生を狂わされたことに対する復讐でありました。 しかも本編を振り返ると、ゴード、別に大したことはしてないのですよね。

ゴードの復讐を列挙します。

1.自分で贈った池の鯉を毒物で殺害

2.飼い犬のジャングルを数日間誘拐、後に開放

3.自宅への侵入映像を添えて「嫁の子供は俺の子供かもしれないよ?」と仄めかす。

こうして見ると、本当にしょーもない嫌がらせしかしてない……。 サイモンが会社をクビになったり、ロビンの信頼を失ったりして転落していったのも、ゴードの復讐が原因と言うよりは、サイモンが調子に乗り過ぎて詰めを誤った側面が大きいです。ぶっちゃけサイモンが一人で転んだというか、今までの人生のツケが一気に回ってきた感じですよね。

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※最後の仄めかしは結構効いたのか、病院で頭を抱えるサイモン

サイモンは世界の終わりとばかりに頭を抱えておりますが、実際に誰の子供かは、DNA鑑定すればわかることです。サイモンの子供ならそれでいいですし、ゴードの子供なら準強姦あたりでゴードを訴えられますよね。 だから、それが復讐だ! ドヤァ……と言われても『別に』と言う感じであります。それにしても、ゴードは復讐の手段まで地味で陰気ですね。そんなだから『不気味なゴード』なんて呼ばれてしまうのです。