ぼんやり考察してみよう

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シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

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シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

評価:良作

点数:60点

ネタバレあり

製作年:2011年
製作国:アメリ

★あらすじ
ロバート・ダウニーJr.とジュード・ロウの共演で贈るアクションミステリー第2弾。世界中で頻発する未解決重大事件の黒幕にしてホームズ最大のライバル・モリアーティ教授。彼はホームズとワトソンを抹殺すべく、ヨーロッパ中に巧妙な罠を仕掛ける。

★一言感想
原題は邦題と一緒であります。

あらすじではアクションミステリー、と銘打たれているものの、ほぼアクション映画。ミステリーどこいった。格闘、銃撃戦だけでは飽き足らず、やたら爆発したりして、ノリが劇場版名探偵コナンであります。そう言えば『時計仕掛けの摩天楼』でも、森谷帝二という名前がすでにネタバレなキャラクターがおりましたね。

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面白いか面白くないかと言えば面白いのですが、私は前作の方が好みでありました。二作目となる本作では、ホームズと宿命のライバルであるジェームズ・モリアーティ教授との対決が描かれるわけですが、それに絡んで物語のスケールを大きくし過ぎてしまった弊害か、どこかごちゃっとしてしまっております。

ですが、そのスケールに見合うように、クライマックスであるモリアーティ教授との一騎打ちは、原作リスペクトを込めた怒涛の演出で盛り上げてくれます。原作とは別物とばかりに思い切り距離を取りながらも、原作ファンの心をくすぐる場面が散りばめられているのが本シリーズの美点と言えるでしょう。

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それにしても、前作で重要な役どころであったアイリーン・アドラーが全然活躍しなかったのは驚きました。前作から本作へ、物語を繋ぐ役割だったのでしょうか。しかし冷静になって考えれば、彼女、原作でもそんなに活躍があったわけではありませんな。