ぼんやり考察してみよう

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スネーク・アイランド

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◆スネーク・アイランド

評価:微妙

点数:30点

ネタバレあり

製作年:2002年 製作国:アメリカ

★あらすじ

地球上のあらゆる毒ヘビが巣食うスネークアイランドの恐怖を描くパニックムービー。 観光ガイドのジェイクと6人の客はアフリカの大自然を観察するためにサファリへ向かっていた。 ところが、最初の停泊地、スネークアイランドで船上にコブラが潜入し……。

★一言感想

原題は邦題と一緒であります。

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※開始早々、毒蛇襲撃フラグが立ちます

毒蛇だらけの島『スネークアイランド』に上陸したガイドと観光客が毒蛇に襲われる……という物語なわけですが、そりゃあ毒蛇だらけの島ですから、毒蛇に襲われることもありますでしょう。沖縄で、ハブのいる山林に無防備に足を踏み入れれば、ハブに噛まれることもある、くらい当然の成り行きです。

ちなみにこのスネークアイランドを買い上げた元投資家がガイドとして参加しているのですが、宴席から一人離れた彼は『騙された、誰が観光に来るんだよこんな島!』と愚痴をこぼします。いや、そこは買う前に気付きましょうよ。毒蛇だらけの島なんて普通に危険なので、物好きしか遊びに来ないのはわかりそうなものです。

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クローズドサークルと化すスネークアイランド

さて、本作は、B級、ならまだいいのですが、一段落ちてC級のパニックホラーです。 何が作品の格を下げてしまっているかと言いますと、とにかくまわりくどいのですよね。蛇がそろーっと忍び寄って……くるぞ、くるぞー、やっぱりこない!そんな場面を何度もしつこく繰り返すので白けてしまいます。 毒蛇の襲撃シーンも、低予算故か、はたまた相手がノーマルサイズの蛇だからか、迫力がなく、演者の一人芝居の様相を呈しています。

更には、冗長な場面も多く、宴会の席で女子がストリップを始めて、それに合わせて蛇が踊る……そんな、正直どうでもいい場面を長い尺を使って描写したりします。何がしたいんだこの映画。

ラストシーンでは、今回の騒動で売りに出たスネークアイランドを、不動産屋の口車に乗せられて、また他の人間が買ってしまいます。

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※出まかせを並べて究極の事故物件を売りつける不動産屋

毒蛇の脅威以前の問題で、毒蛇に襲われて死ぬのがわかっていて島を売る不動産屋こそ、蛇より恐ろしい本作の黒幕と言えるでしょう。