ぼんやり考察してみよう

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ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密

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◆ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密

評価:良作

点数:75点

ネタバレあり

製作年:2019年
製作国:アメリ

★あらすじ
世界的ミステリー作家にして富豪のハーラン・スロンビーが85歳の誕生日を迎え、ニューヨーク郊外にある彼の豪邸では家族が集いパーティが開かれる。ところが翌朝、ハーランは遺体で発見される。やがて匿名の人物から依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランが現われ、殺人事件として調査を開始する。そして調べが進むほどに、家族の秘密や嘘が次々と暴かれていくのだったが……。

★一言感想
原題は「KNIVES OUT」
尚、荒野行動とは何の関係もございません。

莫大な資産を持つ有名推理作家が所有する、奇矯なる「刃の館」そこに集うは、一癖も二癖もあるその家族たち。不穏な空気の漂う中、巻き起こる事件。何処からか姿を現す名探偵、争いの火種となる推理作家の遺言状――名探偵、皆を集めてさてといい、そんな格言(?)がとてもよく似合う、正に王道を往くミステリー・サスペンス作品となっております。

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お約束の集大成、とも言えそうな舞台設定でありますが、昔々のミステリドラマ、古畑任三郎を彷彿とさせる、倒叙ミステリの趣もあります。

とは言え、倒叙のままでは終わらず、事件の真相を知る筈の人物にとっても予想外の出来事が巻き起こるのですが……このあたり、金田一少年の事件簿の「タロット山荘」を思い出しますね。

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例の彼の、悪人と思わせておいて実は善人……からのもう一捻り、は面白かったです。ちゃんと考えながら鑑賞すれば犯人自体はわかりやすいような気もいたしますが、私、何も考えずに見ておりましたので(言い訳)

そう言えば舞台が「刃の館」である意味ないじゃん、と思わせてからのラストの展開も楽しかったです。なるほどなー。

パッケージを見て『名探偵と刃の館の秘密』という副題に惹かれた方は、鑑賞しても損はありますまい。