ハッピー・デス・デイ 2U
◆ハッピー・デス・デイ 2U
評価:名作
点数:40点
ネタバレなし
製作年:2019年
製作国:アメリカ
★あらすじ
女子大生が同じ1日を何度も繰り返しながら、殺人鬼の謎に迫るタイムループ型学園ホラー第2弾。ツリーは誕生日の繰り返しからようやく抜け出すが、今度は恋人・カーターのルームメイト・ライアンがタイムループに嵌り、謎の殺人鬼に狙われてしまう。
★一言感想
原題は邦題と一緒です。
前作が面白かったので続けて視聴。期待を裏切らぬ作品でありました。但し本作「2U」は、完全に前作を履修済みである事を前提とした構成となっておりまして、本作だけ見ても何が何やらわかりませんのでご注意くださいませ。
無印ではループに陥る原因は不明のままでしたが、この2Uではループ現象の原因が明らかになり、そこから生じた諸問題を解決するべく、ツリーたちが奔走する羽目になります。ループの仕組みにまで踏み込んだ事で、前作と比較して、ホラー&サスペンス色は薄まり、SF&コメディ色が濃くなっておりますね。
前作の感想でも書きましたが、シリアスとコメディの配分が絶妙かつ、テンポが良いのです。素晴らしいストーリーかと聞かれましたら正直そこまででもないのですが、とにかく畳みかけるように魅せてくれます。ベッドに寝そべったライアンが〇〇〇を叩かれる場面で苦笑したかと思えば、ツリーがママの腕に抱かれパパがバースデーケーキを持ってくる場面では不覚にも感動。正に笑いあり涙ありで、真に視聴者の事を考えた作品というのはこういうものを言うのでしょう。
人生には無限に近い選択肢があり、数多くの可能性が秘められている筈ですが、通常は自分が選択した、たった一つの可能性が、現在の自分の境遇となります。もし、自分が選べなかった、或いは選ばなかった世界の自分の境遇を、覗き見る事ができたなら……劇中、ループの中で異なる世界線を旅するツリーを見て、そんな事を考えたのでした。
内容が詰め込まれている分、結末は少しあっさり、でしょうか。それにしても、彼女……そんな簡単に、ループに落としてしまっていいのかい。