ぼんやり考察してみよう

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ハロウィン

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◆ハロウィン

評価:良作

点数:55点

ネタバレなし

製作年:2007年
製作国:アメリ

★あらすじ
ジョン・カーペンター監督による78年の同名ホラーを「デビルズ・リジェクト」のロブ・ゾンビ監督がリメイク。ハロウィンの夜に一家を惨殺する少年マイケル・マイヤーズの生い立ちと、大人となり精神病院を抜け出した彼が繰り広げる惨劇の模様を描く。イリノイ州の田舎町ハドンフィールドに暮らす孤独な少年マイケル・マイヤーズは、10月31日のハロウィンの夜、かわいがっていた幼い妹ひとりを残し、一家惨殺の凶行に及ぶ。その後、彼は厳重警備の精神病院に収容され、ルーミス医師の治療を受け始める。17年後、巨漢の青年へと成長したマイケルは精神病院を脱走、愛する妹を追ってハドンフィールドへと向かうのだったが……。

★一言感想
原題は邦題と一緒であります。

あらすじにもあります通り、本家ハロウィンのリメイク作品であります。本家のその後を描いたハロウィン(2018)を鑑賞する前に、こちらで復習を、と思った次第です。

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本家ハロウィンとリメイクverとの相違点は数多くありますが、先ず、マイケルの子供時代が仔細に描かれているのが大きな特徴と言えましょう。それに伴い、彼のトレードマークとも言えるマスクの出所も判明します。また、本家では華奢だったマイケルが巨漢の肉体派になっておりますね。十数年もの間、精神病院に缶詰になっていた身なのですから、体も弱っていそうなものですが、どこぞのジムでトレーニングでもしていたかのような体躯と膂力を見せつけてくれます。

おかげで刃物を片手に誰彼構わず倒してしまう強さに説得力が出ておりますが、一方で本家にありましたような、得体の知れない恐ろしさは大幅減。本家マイケルが暗殺者だとするなら、リメイクマイケルは正しく殺人鬼といった雰囲気を醸し出しています。

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それにしても、マイケルのバックグラウンドが描かれているだけでこうも味わいが違うとは。何事に於いても『わからない』は恐怖に直結するのだと改めて感じます。

あえて多くを語らない事で、マイケルの不気味さを最大限引き立てるか、子供時代を語る事で、一人の人物としてのマイケルを掘り下げるか……どちらにしても、ハロウィンの主人公はマイケル・マイヤーズであり、リメイクverでもそこがぶれていないのは嬉しく思うのでした。

オカルティックで、悪意の塊たる本家マイケル。パワフルで、少々人間味のあるリメイクマイケル。さてさて、皆様はどちらのマイケルがお好みでしょうか。