ハロウィン(2018)
◆ハロウィン(2018)
評価:良作
点数:65点
ネタバレなし
製作年:2018年
製作国:アメリカ
★あらすじ
ジョン・カーペンターとジェイソン・ブラムのタッグで新たな“ブギーマン”の恐怖を描くショッキングホラーの続編。ブギーマンの事件から40年後。マイケルが再び行方を眩ませ、街で殺人事件が発生。ローリーはブギーマンと対峙することを決意する。
★一言感想
原題は邦題と一緒であります。
同名タイトルではありますが、こちらは、本家ハロウィンから40年後のハドンフィールドを舞台とした続編となっております。正直わかりにくいので、ちょっとタイトルを変えてほしかったところです。これらのシリーズ作品だけでもわかりにくい事に加えて、邦題ではお馴染みの便乗商法めいた類似タイトル――『ハロウィーン』『ザ・ハロウィン』なども複数ありまして、初見さんは何から鑑賞していいやら混乱する事間違いなしでありますから、お気をつけくださいね。
因みに本作では本家の二作目以降はなかった事になっている模様。仕方ありませんね。人気作品の続編が数を重ねていくと、あまりよい事はないのです……SAWとか、スクリームとか。
40年の月日が経ちまして、今やローリー・ストロードも娘と孫のいるおばあちゃん。ですがローリーは、息の根を止めない限りは、マイケルはまた何かやらかすんじゃないか、と戦々恐々。要塞のような家に住み、地下室に武器をため込み、今度襲ってきた暁には返り討ちにしてくれる、と息巻きます。
口を開けばマイケルマイケルと言い出すローリーおばあちゃんを「過去に囚われている」と冷ややかな目で見る娘のカレン……まあいかな凶悪犯であれ、彼は長らく医療監察センターに収監中の身なのですから、娘がそう考えるのもむべなるかな。牢屋の中に居ても安心できないのは、ハンニバル・レクターと高遠遙一くらいのものです。
とはいえ、ブギーマンことマイケルも彼らに並ぶ規格外のモンスター。お約束通り、移送車から脱走してしまい、ハロウィンを迎えるハドンフィールドに解き放たれます。そして、老いてなお盛んなマイケルの大暴れが始まるのでした。ローリーとその家族の運命やいかに。
カメラワークが微妙かなー、とか、少々終盤のテンポが悪いかなー、とか、気になる点はなくもないのですが、オープニングでハロウィンのテーマが流れてくるだけで否が応にも盛り上がってしまうのでした。物語の結末も、ハロウィンらしくてよかったです。ハッピーハロウィン、マイケル!