ビキニ・キラー 真夏のくい込み殺人
◆ビキニ・キラー 真夏のくい込み殺人
評価:微妙
点数:60点
ネタバレあり
製作年:2001年 製作国:アメリカ
★あらすじ
くい込み水着で溢れかえる、フロリダのビーチが鮮血で染まる!
旅行でフロリダを訪れた6人の大学生たちに襲い掛かる、黒い影。 一人、また一人と血に染まっていく若い肉体。 犯人の目的は何か?
衝撃のラストまで、目を背ける事が出来ないジェットコースター・ストーリー!
★一言感想
はい、記念すべき最初の映画感想記事でありますが……私は、何故このタイトルを選んだのでしょうか。 「ビキニ・キラー 真夏のくい込み殺人」原題は「Do You Wanna Know a Secret?」 まず、原題が跡形もない上に「死霊の盆踊り」が如くはっちゃけた邦題……嫌な予感しかしません。 そもそも『くい込み』と『殺人』のミスマッチが物凄い、何とも気の抜けた邦題であります。
邦題は奇抜ながら、内容は意外と普通。 旅行でフロリダを訪れた大学生6人が、ぎょろりとした目の、気味の悪い仮面を着けた殺人犯に襲われる、王道スラッシャーホラーです。 ちなみに『ビキニ』も『くい込み』も、邦題で推すほど作中での存在感はないため、エロティックサスペンスを期待して鑑賞すると肩透かしをくらうのでご注意くださいませ。
犯人の正体は、冒頭からヒロインに強引に迫り嫌われていた男で、動機もヒロインへの妄執、金持ちへの嫉妬、など、意外性のないものでした。 序盤はアメリカンホラーによくある、学生たちの馬鹿騒ぎに尺を割いて、中盤でようやく殺人が発生するので、構成も失敗気味です。 警察に任せないで2人で犯人の住処に突入するのは何故、とか、ヒロイン以外をゴミのように殺していく犯人が最後で主人公を拘束するだけにしておいたのは何故、とか、細かい突っ込みどころも満載。 どうでもいいですが、FBIのおっさんの過去話は何の意味があったのでしょう。これって未回収の伏線なのでは……。 全体的に作りが粗い、残念なB級ホラーでありました。