ぼんやり考察してみよう

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フライト・ゲーム

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フライト・ゲーム

評価:良作

点数:75点

ネタバレあり

製作年:2014年
製作国:アメリ

★あらすじ
「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン主演、『アンノウン』のジャウマ・コレット=セラ監督によるサスペンスアクション。航空保安官のビルは、警備のために乗り込んだ旅客機の中で匿名の脅迫メールを受け取る。やがてひとりの乗客が殺害され……。

★一言感想
原題は「NON STOP」

航空機内で仕事中の航空保安官ビルの元に『指定の口座に金を振り込まねば乗客の誰かが死ぬ』との不審なメールが届きます。乗客全員が人質であり容疑者でもある状況の中、正体不明の脅迫者に立ち向かう航空保安官ビルの孤軍奮闘を描く、原題通りのノンストップ・サスペンスであります。

素性のよくわからない隣席の女性、脅迫メールをスルーしようとする航空保安局の同僚、9.11以後、フィクションにおいてはすっかりレッドへリングの定番と化してしまった中東系の医師、などなど……登場人物は各自、ほどよく怪しい雰囲気を醸し出す曲者揃い。犯人として疑おうと思えば全員疑えてしまうのは演出の妙と言えましょう。

航空機内という巨大な密室の中で、誰も信じられないのは、否が応でもハラハラドキドキしてしまいます。視聴者の立場からは、主人公であるビルも十分疑わしかったり……(笑

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サスペンスとアクション盛りだくさん、王道でありながら展開が読めきって冷めてしまうなんて事もなく、しっかりした脚本が光る良作です。見終えた後も長く心に残る映画か? と言えばそうでもなく、犯人の動機が適当だったり、冷静に考察すると疑問があったりはするのですが、全体の完成度は間違いなく高く、鑑賞している間は夢中になれますので無問題。正にエンタメかくあるべし、ですね。

それにしましても、航空保安局の手のひら返しぶりが凄まじい……と思ってしまいます。航空保安局の不穏な振舞いも、何かあるかもしれない、と視聴者に思わせる、一つのミスリードであったのでしょうかね。