ぼんやり考察してみよう

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モンスター・トラック

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◆モンスター・トラック

評価:良作

点数:65点

ネタバレあり

製作年:2016年 製作国:アメリカ

★あらすじ
モンスターと青年の友情を描く爆走アクション。
高校生のトリップは、壊れたトラックを修理して生まれ育った町から逃げ出したいといつも思っていた。ある日、町で得体の知れない生物が車を破壊する事件が起き、その生物は彼のトラックに潜り込む。

★一言感想
イカとタコとイルカをかけあわせて2で割ったような、キモかわいいモンスター、クリーチとの交流を描いた作品であります。勿論、架空の生物なのですが、地球のどこかにいてもおかしくないなあと思わせてくれる、リアリティのあるデザインに仕上がっております。

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※どこかで見たようで、見た事のないモンスター

モンスターがトラックに潜り込んでトラックを動かしてしまうのですから、設定からしてとんでもないですが、設定ばかりでなく、ありとあらゆる場面がはちゃめちゃで、映画作品ながら、劇画作品に近い味わいを持っています。

クリーチ一家を元の住処に戻すため、主人公たちが奮闘するクライマックスシーンに至っては、数分に一度は、いやいや、ないでしょ……と突っ込みを入れたくなってしまうのですが、次々と畳みかけてくる危機また危機を切り抜けていく彼らの雄姿は爽快かつ痛快で、細かい事はまあいいか! みんな頑張れ! という晴れやかな気分にさせてくれます。

後半、主人公がクリーチに助けられて『サンキュー、相棒!』なんて声をかけるシーンはぐっと来ます(字幕、吹き替え共に違う表現ですが)
王道ですが、王道が故に、気持ちのいい物語と言えるでしょう。

本作、製作費の割に興行収入が振るわず、かなりの赤字を計上したそうです。全体的に、小さい男の子が喜びそうなノリではありますが、最後はしっかりまとめてくれて、大人の鑑賞にも耐えられる、良いファミリー映画だと思うのですけどね。