ぼんやり考察してみよう

日々考えたこと、映画感想、評価などを記しておくブログです。WPから移転しました。

ライフ いのちをつなぐ物語

◆ライフ いのちをつなぐ物語

評価:なし

点数:なし

ネタバレなし

製作年:2011年
製作国:イギリス

★あらすじ
製作期間6年、製作費35億円、陸・海・空全ての動物を捉えた圧巻の映像美! BBC史上最大のネイチャードキュメンタリー! 動物と同じ目線で撮影され、まるで自分が動物になったような気持ちになれる大人から子供まで誰でも楽しめる映画。

★一言感想
原題は「ONE LIFE」

時折見たくなるのですよね、ネイチャードキュメンタリー。
俳優さんの演技、原語での台詞回しを楽しむ為、洋画は字幕版で鑑賞するのが常なのですが、今回は作品の性質上、映像に集中したい事もありまして、日本語吹き替え版で鑑賞しております。

字幕版より日本語吹き替え版の方が少しだけ収録時間が長く、不思議に思ったのですが、日本語吹き替え版にはオリジナル要素として『生きる意味を探す旅に出かけましょう』などといった外連味溢れるプロローグが入っているようです。好みは分かれるところかもしれませんが、私は結構好きだったりいたしますね。



最も印象に残ったエピソードを一つ取り上げるなら、ハキリアリの物語でありましょうか。ハキリアリ単体に高い知性がないのは火を見るよりも明らか。なのに、ハキリアリ群体の思考ルーチンからは先の先まで見据えた高い知性を感じるのですよね。本能に刷り込まれた知性、とでも言うのでしょうか、小さなアリが作り上げた、あまりにも精巧な生存の為のシステムには人間として感嘆を禁じ得ません。

元々高い知性を持っているであろうフサオマキザルが道具を使う、とか、バンドウイルカが追い込み漁をする、とかはすんなり飲み込めたりするのですが、ハキリアリは何せアリですので、次元が違います。こうしたエピソードを見るにつけ、インテリジェントデザインにも一定の理はあるな、と思えてきたりもいたします。

インテリジェントデザイン自体は、一神教における天地を創造した『神』の概念が、そっくりそのまま『偉大なる知性』に置き換わったという話ですので、主張の内容よりは、この世に存在する無数の不思議を『神』或いはそれに類似した概念で片付けて、科学的思考の停止を誘発するところに問題がありそうなのですが……と、話しが逸れました。



多くの生物たちの生き様を紹介しつつ、どこか道徳の授業のような余韻を残して、本編は終わります。あらすじにあります“大人から子供まで楽しめる”の文言に偽りはありません。

日本語吹き替え版では、エンディングテーマも日本仕様のものが収録。配給会社がエイベックスだからこそできた芸当、なのでしょうか、力が入っておりますね。

そうなーんどでもー、なーんどでもー🎵 僕は生まれ変わっていけーる🎵
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