ぼんやり考察してみよう

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レジデント

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◆レジデント

評価:微妙

点数:75点

ネタバレあり

製作年:2015年 製作国:デンマーク

★あらすじ

デンマークの閑静な住宅街。不審死を遂げた老人の死体が消えた一件をきっかけに、平穏な町は制限区域となり物々しい雰囲気に。 ディノ一家をはじめ、住人たちは外出を禁じられるが……。

★一言感想

原題は「WHAT WE BECOME」 本作はゾンビ映画でありながら、ゾンビは終盤に差し掛かるまで登場しないという一風変わった切り口の作品であります。 あえてゾンビを直接描写しないまま、感染症のニュース、政府による区域の封鎖、軍による感染者の抹殺……そういった出来事を通して、平和だった町が、徐々に崩壊していく様子が描かれます。

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※ゾンビの代わりとばかり、シカの死体が不安を演出する

クライマックスを迎えるまでゾンビが出てこないゾンビ映画……確かに斬新ではあるのですが、それが面白いかと言われれば『そうでもない』と言う他ありません。 ゾンビが町中で大暴れして、ゾンビと生存者の死闘が繰り広げられるようなお決まりの作品にはない、独特の味わいはあるのですが、やはりゾンビ映画である以上、ゾンビの出番が乏しいのは残念でありました。 ゾンビ成分少なめのゾンビ映画と言うものは、肉が少ない肉じゃがであり、カツが一切れしか乗っていないカツ丼であり、松茸が一片しか入っていない松茸ごはんに等しいのであります。メインとなる食材が足りないと、どうしても肩透かし感があると言いますか、満足度は低くなってしまいますね。

決して嫌いではないのですが、どこか焦点のぼやけた、惜しいゾンビ映画でありました。