ぼんやり考察してみよう

日々考えたこと、映画感想、評価などを記しておくブログです。WPから移転しました。

NO FACE

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◆NO FACE

評価:微妙

点数:30点

ネタバレあり

製作年:2006年 製作国:アメリカ

★あらすじ

休暇でマイアミに向かっていた大学生たちが、仮面の殺人鬼の殺戮ゲームに巻き込まれるサバイバルスプラッター。 道に迷い、シャーマンヒル・ロードで一夜を過ごすことになった学生たち。 しかし、その地域一帯は怪事件が続いたため封印された場所だった……。

★一言感想

原題は「PLASTER HEAD」

本作の最大の欠点は『ホラー映画にはよくあること』では言い訳できないくらいにストーリーが破綻してしまっている点です。

物語中盤、人種差別的発言から喧嘩になり、酒場の白人連中に顔の原型がなくなるほどの凄惨な暴行を受け、農場に捨てられた……という、殺人鬼、レイ・ウィリアムズの過去が明らかになります。

その、レイ・ウィリアムズが殺人鬼になるきっかけとなった事件は15年前に起きているのに、何故今更になってダイナーを襲撃するのかわかりません。

また、そのエピソードが、序盤、殺人鬼が侵入してきた際に、玄関の近くで音楽を聴きながらうたた寝していた黒人男子が襲われないで、シャワーを浴びていた白人女子が襲われたことへの答えであると考えていましたが、結局物語のラストでは、怪我をした黒人も殺人鬼にひきずられて退場してしまいます。 人種差別を発端とした白人への復讐かと思っていたのに、黒人も狙うんですか……最初、見逃したように見えたのは何だったのでしょう。

そして、ヒロインと思われる女子、マギーは殺人鬼から逃げる途中、パトカーに寄りかかり朝まで気絶するのですが、何故かその間、追ってきていたはずの殺人鬼に襲われないし連れ去られもしません。 脳内補完でもしない限り、いくらなんでも不自然過ぎます。その後、彼女が目を覚ました途端、思い出したように活動を再開する殺人鬼。一体、朝まで何していたのでしょうか……。

頭を空っぽにして何も考えずに見ても、それ以上に製作陣が何も考えていないことが伝わってきてしまう、杜撰極まりないスラッシャーホラーでありました。