ぼんやり考察してみよう

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missライアー

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◆missライアー

評価:微妙

点数:75点

ネタバレなし

製作年:2017年
製作国:アメリ

★あらすじ
密室に監禁された女弁護士が悪女へ変貌するサスペンスアクション。
何者かに拉致され、地下室の円卓に拘束された男女6人。突如武装した男たちが現れ、男をひとり殺すと「過去の罪を告白し、生き残るひとりを決めなければ全員を処刑する」と告げられる。

★一言感想
原題は「THE EYES」
原題のままで良かったのに、何故こんなネタバレ放題の邦題をつけたのでありましょう。配給会社さんの考える事はわかりませんな。
おまけにあらすじの一行目も、ほぼネタバレという有様です。

本作は、あらすじではサスペンスアクションとなっておりますが、かの『SAW』の系譜を汲む、ソリッドシチュエーションスリラーの色が濃いです。
何者かにより、密室に囚われた見ず知らずの男女6名。全員が目覚め、会話を交わした途端、けたたましい警告音と共に、電光掲示板で謎のカウントダウンが始まる。彼らは何故此処に集められる事になったのか? 彼らを繋ぐミッシング・リンクとは何なのか? そんな物語であります。

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※突如として始まるカウントダウン

本編の内容はと言いますと、虚実入り混じる告白大会、時々食事、といったところであります。『親睦を深めよ、それが後々重要な意味を持つ』との黒幕の言葉に従い、登場人物たちはそれぞれ、円卓を囲んで自らの身の上を語る事になるのですが、全編がこの告白大会となっておりまして、冗長で、退屈なのですね。しかも最初の30分くらいは、目覚めた登場人物たちが、本題とは何ら関係のない口論をしているだけであり、その時点でだいぶ鑑賞意欲を削がれました。

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※円卓を囲む6人

最後まで見たら納得のいくオチがついて、不自然だった描写もおそらくは計算の上である事がわかるのですが、結末にたどり着くまでの過程がお世辞にも面白いとは言えないため、評価は微妙とあいなりました。それと、無意味に原題を改変してしまったせいで、物語の核心部分が容易に想像できるようになってしまっているのも残念なところであります。

真相を知って思った事ですが、ハリーが心臓発作で死にかける場面は、ターゲットに気付かれるリスクを増やすだけなので、必要なかったような?