サイコキラー・ホテル

◆サイコキラー・ホテル

評価：普通

点数：35点

ネタバレあり

製作年：2017年
製作国：スペイン

★あらすじ
誰もいないリゾートホテルでサイコキラーに追い詰められていく夫婦の恐怖を描いた戦慄のサスペンススリラー。仕事も結婚生活も危機に瀕していたパブロとエヴァの夫婦。ふたりはエヴァが夏の間働いているホテルに無断で居候することにするが……。

★一言感想
原題は「RESORT PARAISO」
子供を亡くした苦い記憶を引き摺りどことなく冷えた関係の夫婦が、冬場、休眠中のリゾートホテルに無断宿泊するも、ややサイコ入った警備員Aに見付かってしまう……という物語です。

冒頭、子供が若者連中の不注意によりバイク事故に遭う意味深な描写がありますので、彼らへの復讐劇？　などと予想しましたが、バイク事故は本編の内容と全く関係なし。悪い意味で意外性があります。



邦題「サイコキラー・ホテル」のサイコキラーとは、やりたい放題の警備員Aを指すのでしょうが、隣の部屋で乱痴気騒ぎしている事に文句を言ったり、いきなり警備員Aに殴りかかったりするパブロとエヴァも十分サイコに見えます。最後は警備員Aを返り討ちにしつつ、死体やら何やらの証拠も隠滅して、何事もなかったかのように日常に戻るのですから、どれだけ肝が据わっているのやら。

真っ当なのは警備員Aの相棒、警備員Bくらいのものです。その警備員Bは真面目に職務を遂行しようとしただけなのに、エヴァにスパナを向けられ、パブロに消火器で殴られ、警備員Aに足を撃たれと、サイコ三人のジェットストリームアタックをくらった挙句、非業の死を遂げます。かわいそうに。

仮にパブロとエヴァによる死体の隠蔽工作が上手く行ったとして、支配人とその客がホテルを見に行ったまま失踪しており、留守を任せた筈の警備員二名も消えている。ついでにガラスは割られて、駐車場には事故の痕跡、車には大量の血痕……これだけ派手にやらかしておいて逃げ切れるって大概な気がしますが、細かい事は突っ込まない方がよいのでしょう。
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序盤が微妙に退屈です。最初から引き込まれる展開なら、もう少し評価も上がったと思われます。