ぼんやり考察してみよう

日々考えたこと、映画感想、評価などを記しておくブログです。WPから移転しました。

アトラクション

◆アトラクション

評価:普通

点数:80点

ネタバレあり

製作年:2018年
製作国:アメリ

★あらすじ
ハロウィンの季節。大学生のナタリーは幼馴染のブルックを訪ね、ブルックのルームメイトのテイラー、そして彼女らのボーイフレンド達や気になる男子と共に“ホラー”がテーマのアミューズメント・パーク「ヘル・フェスト」へと繰り出す。様々な装飾が施され、アトラクションでいっぱいの作り込まれた世界観に興奮を隠せないナタリーたち。しかしそこには、仮装したスタッフに紛れ込む形で一人の殺人鬼が息を潜めていた。
彼女たちは「ヘル・フェスト」から無事脱出することができるのか?

★一言感想
原題は「HELL FEST」

お化け屋敷時々殺人鬼、の、王道スラッシャーホラーであります。
犯人の正体もその目的も、ぼんやりしていて何だかよくわからないのもまた王道。

遊園地を全部丸ごと全部お化け屋敷にしてしまったみたいな舞台はホラーファン垂涎のギミックが満載で、素直に楽しそうです。
どちらかと言えば、お化け屋敷がメインで、殺人鬼はサブといった趣ですね。



身も蓋もない事を言ってしまいますと物語の都合なわけですが、それを考慮してもクライマックスで逃げる場所のチョイスが最悪です。何故よりにもよって地獄エリア……。

折角殺人鬼が公衆の面前で凶行に及んだのですから、人ごみに紛れながら開けた場所へと逃走すれば、おそらくは逃げ切れたかと思います。いやまあ本当にそうしたら、映画の尺が数十分くらい減ってしまう上に、地獄エリアのギミックを駆使して殺人鬼に対抗するという一番の見せ場がなくなってしまうのですが。

地獄で返り討ちに遭ってダウンした殺人鬼は、最後の最後でデビッド・カッパーフィールドめいた消失イリュージョンを見せたと思ったら、自家用車で悠々と帰宅していました。

度重なる打撲にトドメの刺突と、どう考えても無傷じゃすまない、生きているのが不思議なレベルの怪我を負っているはずなのですが、半ばなかった事になっているのもホラーあるあるですな。