スウィート・ホーム
◆スウィート・ホーム
評価:良作
点数:55点
ネタバレあり
製作年:2015年
製作国:スペイン/ポーランド
★あらすじ
スペインホラーの金字塔「REC/レック」シリーズのプロデューサー陣によるサバイバルスリラーアクション。古びたアパートに忍び込んだカップル。ふたりは甘く幸せな一夜を過ごすはずだった。
だが、その館を支配していたのは冷酷な殺人鬼で……。
★一言感想
原題は邦題と一緒であります。
邦画にも、同じ題名の映画がありますが、そちらとは何の関係もありません。
本編冒頭から、早速シャワーシーンがあります。
美女の入浴中に、怪人物が忍び寄る……ホラー映画のお約束ですよね!
え? 何? 美女じゃない?
…………老婆? どうして老婆!?
いや、そのですね……老婆心ながら、老婆のシャワーシーンはいらないと思います。
しかも怪人物は、何をするかと思えば、老婆の使うボディスポンジに、こっそりとゴキブリをばら撒きます。うええ、気持ち悪い……。
気付かないまま、ゴキブリだらけのスポンジを手にした老婆は、悲鳴を上げてすってんころりん。そのまま昏倒します。
怪人物がどうしてこんな事をしているのか、ですが、彼は悪徳地上げ屋の手先で、この古いアパートに住む老人を、殺してでも立ち退かせようと、手段を選ばず暗躍しているのです。
そんな殺伐とした事情を抱えるアパートで、何故か彼氏のサプライズパーティーを行うヒロイン。その最中、今しがた、立ち退かない老人――ラモン爺さん――を始末したばかりの悪漢たちと鉢合わせてしまって、絶体絶命。
二人の運命や如何に、といった物語であります。
本作、ヒロインが完全にヒーローをやっております。
勇ましく斧を構えているジャケットに偽りなし。正に、戦う女子ですね。
ジャケットに書かれた『予測不能のサプライズ』の宣伝文句は、明らかに類似作『サプライズ』を意識しています。『サプライズ』には及びませんが、本作もなかなかどうして、スリリングで良い作品でありますよ。