ぼんやり考察してみよう

日々考えたこと、映画感想、評価などを記しておくブログです。WPから移転しました。

スケア・キャンペーン

f:id:unknownhuman:20180404102214j:plain

◆スケア・キャンペーン

評価:良作

点数:30点

ネタバレなし

製作年:2016年 製作国:オーストラリア

★あらすじ

「ドッキリ番組の撮影に本物の殺人鬼が現れたら……」という捻りの効いたストーリーが展開する新感覚ホラー。 動画投稿サイトに押され停滞気味のTV番組「スケア・キャンペーン」かつての栄光を取り戻すため、廃墟の病院でドッキリ撮影が行われるが……。

★一言感想

遺体安置所の夜間警備にやってきた警備員のジョージ。 遺体保管庫を前に「怖いの?」と聞かれ「遺体が怖くて警備員は務まらんよ」と強がる彼でありましたが、深夜、続々と怪奇現象が発生。いつの間にか玄関に遺体が置かれているわ、死体袋が上半身を起こして開眼するわで、彼はパニックに陥ります。 取り乱したジョージが拳銃を持ち出したところで、裏に隠れて様子を見ていたスタッフが止めに入り「ドッキリでしたー!」とネタばらし。 そう、これは一般人を狙ったドッキリ番組だったのです。 しかし、時すでに遅く、ジョージは失禁しています。

f:id:unknownhuman:20180404102203p:plain:w480:h280
※(;・∀・)

テレビの撮影だと知ってひとまず安心するジョージに「人気者になるぞ」と言い放つスタッフ。私としては、彼のあだ名が『おもらしジョージ』になる未来しか想像できませんが、とりあえずそういうことにしておきましょう。

ハプニングを乗り切り、無事に撮影、編集を終えたスタッフたちでしたが、そこにやってくるおばさん上司。 どうやら彼女はスケア・キャンペーンの最近の視聴率不振が気に入らないご様子で、ネット投稿のスナッフビデオを見せながら「ネット投稿動画に負けてる」と駄目出しをします。

f:id:unknownhuman:20180404102208p:plain:w480:h280
※視聴率第一主義は万国共通のようです

ドッキリカメラとスナッフビデオを同列に扱うとか、ぶっちゃけ比較対象がおかしいのでは、とは誰もが思うところですが、上司の命令は絶対。 スタッフ一同は新たな企画を引っ提げ、廃病院でロケを行うことになるのでありました……。

さてさて、映画は数多くありますが、ドッキリ番組を取り扱った映画は珍しいのではないでしょうか。少なくとも、私はこの『スケア・キャンペーン』が初めてですね。 タイトルにもなっている作中の番組は、全てやらせなしのガチドッキリという設定になっておりますが、今時、ここまでガチでドッキリを行う番組が果たして現実に存在するのでしょうか。 海外の事情はわかりかねますが、現在日本で放送しているドッキリ番組の類は、視聴者を騙して楽しませるだけの代物で、何もかも完全にやらせだと思って見ておりますが、皆様は如何でしょう。

作中、新しい真実が明らかになっても、それに対する伏線が無いため、よく練られた、とは言えないストーリーではありますが、だれることなく物語が進行し、目まぐるしく展開が動いていくので、ジェットコースター感覚で最後まで楽しめる作品であります。