タイガー・ハウス

◆タイガー・ハウス

評価：良作

点数：35点

ネタバレなし

製作年：2015年 製作国：イギリス･南アフリカ

★あらすじ

ケリーは、日々体操の練習に励む女子高生。 ある夜、ケリーはマークの誕生日を祝う為、彼が住む一軒家へと忍び込む。 彼の部屋で両親に隠れて愛を育む2人だったが、その時、階下から不審な物音と叫び声が聞こえる。様子を見に行ったマークも帰って来ない。 その夜、この家に忍び込んだのはケリーだけでは無かった……。

★一言感想

原題は邦題と一緒であります。

画質粗めのPOV映像から、本編は始まります。 フランスで買ってきたんだぜ！このボウガンかっけーだろ！とばかりに、ボウガンに矢をセットしつつ見せびらかす、明らかに頭の足りていない男、マーク。 マークの彼女であるケリーは、危ないからやめなよーと止めるのですが、マークは構わずボウガン持ってみろ、とか宣っております。 そんなしょうもないじゃれ合いの最中、暴発したボウガンが彼女の足にグサッと刺さります。 まあ、なんと言いますか、言わんこっちゃないですね。

※ここでタイトルコール

時は流れて、マークの誕生日。ケリーはマークの自宅二階にある彼の自室に侵入して、バースデーカードを渡したり、いちゃいちゃしたりします。 彼氏の部屋に自ら赴くとは、なかなかの肉食系女子でありますね。

ケリーが事情を聴くところによれば、マークは最近、ドラッグの使用が家族にばれて自宅謹慎になったらしいです。 彼女の足にボウガンぶっ刺したり、ドラッグ使って謹慎になるも反省する素振りが微塵もなかったり、この男、普通にクズじゃないですかね？ ケリーは音沙汰のなかったマークに『捨てられたかと思った』などと言いますが、こんな男に未練があるのでしょうか？　足にボウガンをぶっ刺された時点で、別れを切り出してもおかしくないと思います。 まあ、真面目一筋より、人間のクズみたいな男の方が何故か女にもてたりしますからね。女は女で、男の前でだけ露骨に態度が変わる、気持ち悪いぶりっ子みたいな女が男ウケがよかったりするもので……まったく、世の中ままなりませんね。失礼、話が逸れました。

※にやけながらドラッグ使用を語るマークくん

マークとケリーがいちゃらぶしている中、番犬をぶち殺し、マーク家に謎の強盗集団が侵入、一家を拘束してしまいます。 ケリーは彼氏の部屋、ベッドの下に隠れますが、怪我をした強盗の一人がベッドに運ばれたせいで、身動きが取れなくなります。 果たしてケリーは強盗の闊歩する家から脱出することができるのでしょうか……という物語であります。

何せ配給がアルバトロスなので、期待していなかったのですが、意外と面白いです。 決して派手ではないものの、サスペンスあり、アクションありで、魅せるところは魅せてくれます。 作品としては、女子が一人で脅威に立ち向かう『サプライズ』やら『クリスティ』の系譜ですね。 強盗団がホームアローンの泥棒二人組の如く、予定外の闖入者に翻弄される様子は痛快です。