ぼんやり考察してみよう

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マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

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◆マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

評価:良作

点数:50点

ネタバレなし

製作年:2008年
製作国:アメリ

★あらすじ
おバカなレトリバー犬と飼い主一家の交流をオーウェン・ウィルソンジェニファー・アニストン共演で描いたファミリードラマ。ジョンとジェニーの夫婦は、子育ての予行演習のために子犬を飼うことにするが、引き取った犬は手に負えない暴れん坊で……。

★一言感想
原題は「MARLEY & ME」
原題と違い、邦題では、サブタイトルとして『世界一おバカな犬が教えてくれたこと』が付け加えられております。原題そのまま『マーリーと私』では味気なく、一見してどういった作品かわかりにくいと考えての、サブタイトル追加でありましょう。

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※手のかかる子ほどかわいい、と申しますし

各所で巻き起こす大騒動から、作中では『世界一おバカ』の烙印を押されてしまうマーリーなのですが、彼は見ての通りの、ラブラドール・レトリーバー。実際は、おバカとは程遠く、実直で温厚、盲導犬の適性もある優秀な犬種であります。

その才能は、本作でも遺憾なく発揮されており、マーリー役のわんこ達は、見事なまでに脚本の要求に応え、元気一杯で愛らしいマーリーを演じ切っております。おバカを演じるには、賢くなければいけないのです。もしマーリーが、フレンチ・ブルドックやトイ・プードルであったなら、撮影はここまで上手くいかなかった事でしょう。

ただ、かわいいわんこが暴れ回るだけのコメディ映画ではなく、人生とは何か、家族とは何か、犬を飼うとはどういう事なのか……そんな骨太なテーマも内包している、意外と硬派な映画でもあります。家庭を持つジョンと、独身貴族のセバスチャンとの対比も色鮮やかですね。
大人から子供まで、それぞれの目線で楽しめる良質な作品でありました。