セントラルパーク殺人事件

◆セントラルパーク殺人事件

評価：駄作

点数：95点

ネタバレあり

製作年：2017年
製作国：アメリカ

★あらすじ
世界で最も有名な公園「セントラルパーク」で起きた殺人事件を描いたホラー。高校生のハロルドは友達と夜のセントラルパークで楽しい時間を過ごしていたが、トイレに行ったきり戻らないマイキーを探しに行くと、マイキーは謎の男によって斧で頭を割られて殺されていた。

★一言感想
原題は「CENTRAL PARK」
原題だけではなんの物語やらわかりませんので、邦題には「殺人事件」の一言が付け加えられております。
邦画でも「代々木公園」なんて題では興味を惹きませんゆえ、良い判断だと思います。



さて、そうした邦題のフォローも空しく、散々な評価となってしまった本作。
まず、退屈な日常描写に40分以上も長い尺を割いているにも関わらず、登場人物の関係性が理解し辛いのです。
冗長でも相関図がわかりやすければ、或いは、相関図がわかりにくくても簡潔ならそこまで苦痛ではないのですが。
ここは間違いなく脚本の問題であり、単に私の読解力がポンコツなせいではない……はずです。

脚本のみならず、編集も雑になっていて、その場の思い付きで編集したんじゃないだろうか、と思ってしまう程。
先生とその奥さんの他愛もない会話の場面などは、無駄に長い上に何故だか二回に分けて挟まるのですが、果たして二分割に何の意味があったのでしょうか。
死亡フラグを立てる目的でしたら、夜の、ちょっと自転車乗ってくる、だけで十分でありましょう。



最後も最後で消化不良でありまして、序盤から意味ありげにナイフを研いでいた謎のホームレスの正体が、最後まで謎のまま終わります。

いやホームレスが序盤だけの登場であれば、彼が犯人と思わせるためのミスリードでした、でまだよいのですが、終盤、クライマックスにまで絡んでくるのにも関わらず何もかもが謎のままで終わってしまうとは……！？
描写次第では、ご想像にお任せします、な結末も嫌いではないのですが、想像を巡らせる余地があると言うよりは、只々説明不足、意味不明なのが残念であります。