ぼんやり考察してみよう

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ヴェロキラプトル

ヴェロキラプトル

評価:微妙

点数:80点

ネタバレあり

製作年:2021年
製作国:アメリ

★あらすじ
車の故障で荒れ果てたゴーストタウンに迷い込んだ男女。そこにはマッド・サイエンティストが蘇らせた恐竜、ヴェロキラプトルがいた。ジェラルド・ラシオナート監督・脚本によるモンスター・アクション。

★一言感想
原題は「CLAW」

例によって例の如く、パッケージ写真の場面は本編に存在いたしません。

映画『ジュラシック・パーク/ワールド』でも、ゲーム『ディノクライシス』でも、ヴェロキラプトルは他の恐竜の前座のような扱いなのですが、今回ばかりは主役に大抜擢です。それにしても、恐竜界知名度NO.1を誇るティラノサウルスではなく、ヴェロキラプトルをメインに据えるとは、なかなか渋いですね。

ヴェロキラプトルは、その真偽こそ怪しいものの、集団で狩りをするらしいとの仮説が立てられております。それ故フィクション作品では、わらわらと群れを成して襲い掛かる姿がよく描かれます。しかしながら、本作では登場するのが一匹のみ。予算の問題という大人の事情を加味しても、どうも寂しく感じてしまいます。

ま、主要登場人物からし人間3名+犬1匹のみですので、ラプトルが複数出て来たところで大暴れのしようもないですけれども。



そのヴェロキラプトルなのですが、2021年作品としては微妙なPS2クラスのCGながら、画面にはしっかり登場して盛り上げてくれます。低予算のB級映画である事、配給がアルバトロスである事などを考えれば頑張っていると言って差し支えないでしょう。登場する度に大きさが違うような気がするのはご愛敬。



ガチモンスターパニックと言うには緩く、少々コメディーに寄った作りではありますが、登場人物がふざけ過ぎていて雰囲気を台無しにしてしまうような事はなく、程よい塩梅と言えましょう。

B級映画らしく説明不足な所、突っ込み所も多数あるものの、スナック片手にゆるゆる鑑賞すれば、そこまで気にはならない……はずです。

あ、でも、恐竜が一発で即座に昏倒する、対恐竜用と思われる麻酔弾を二発も喰らうという最大トーナメント編の範馬勇次郎みたいな仕打ちを受けた一般女性が何事もなく無事だったりしたのは流石に突っ込みを入れてしまいましたぞ。