エビデンス －第６地区－
◆エビデンス －第６地区－
評価：微妙
点数：60点
ネタバレあり
製作年：2011年 製作国：アメリカ
★あらすじ
謎のエリアに迷い込んだ若者たちに襲い掛かる恐怖を描くモンスターパニック。 映画学校生のライアンは、ヒューマンドキュメンタリーを撮ろうと友人と共にロス郊外の山奥を訪れる。 その夜、不気味な呻き声を耳にした彼らは、翌日謎の生物を目撃する。
★一言感想
原題は「EVIDENCE」 この映像が証拠だ！との意味が込められているのだと思います。何の証拠かわかりませんが。
さて、本作は、粗製乱造POV作品のひとつであります。
大体あらすじに書いてある通りなのですが、この作品の何がひどいかと言えば、謎めいた仄めかしはやたら沢山あるのですが、最終的に何も明らかにならないことです。
鑑賞中：一体何が起きているんだ、どういうことなんだ……
鑑賞後：一体何だったんだろうか、意味がわからないぞ……
そんな具合です。何もかも全て、視聴者のご想像にお任せします、といったところでしょうか。
パッケージには、史上最速の恐怖、と煽り文が書いてありますが、登場するのは別に最速でも何でもない、ただ走って追いかけてくるだけの毛むくじゃらモンスターです。 モンスターの前段階なのかよくわかりませんが、モンスターの他にも、発狂した半裸の男たちが登場し襲い掛かってきます。勿論、彼らが何故発狂しているのか、何の説明もありません。中には話の通じるまともな人間もいるようですが、何故なのかはわかりませんし、軍が絡んでいるようですが、どういった事情なのかもわかりません。 とにかくなにもわかりません。
POV作品の先駆けである『REC』のように、あえて謎を残すことで続編に繋げたかったのかもしれませんが、謎を残すどころか、劇中で登場した何もかもが謎のまま終わってしまっては流石に逆効果だと思います。もはや本作が続編を意識していたのか、単に投げっ放しで終わったのかすらわかりませんが、少なくとも、この出来では続編は作られることはないでしょう。
