ぼんやり考察してみよう

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ブラック・クリスマス

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◆ブラック・クリスマス

評価:微妙

点数:80点

ネタバレあり

製作年:2019年
製作国:アメリカ/ニュージーランド

★あらすじ
クリスマスホリデーを満喫する女子学生たち。そんな時不気味な覆面をした人間が現れ、次々と学生を惨殺していく。 女子学生たちは怯えながらも、危険が自身に迫った時、武器を取り立ち向かう決意をするのだが……。

★一言感想
原題は邦題と一緒であります。

うーむ、タイトルとあらすじから、クリスマスの夜に素顔を隠した殺人鬼が大暴れする定番のサスペンスホラーかな、と思ったのですが、意外や意外、全然違いましたね。

フェミニスト率いる女子軍団をミソジニストな創立者の怨念に操られた男子軍団が襲撃、大規模闘争に発展するという内容でありました。
ぶっ飛んだ内容ゆえに、こうして一言で説明されても何が何やらよくわかりませんよね。ご安心ください、見終えた私もよくわかっておりません。

……と言いますか、これ、クリスマスである必要がありましたでしょうか?

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作中では、やたらと男女差別問題が扱われているのですが、物語上必然性があるわけではなく、無理矢理入れ込んだ感が否めません。以前鑑賞した『ゲット・アウト』などは、人種差別問題を上手に料理してエンタメに昇華しているのですが、本作は男女差別問題が本編に溶け込めず浮いてしまっております。

また、女子側も男子側も極端に描かれておりまして、双方向から顰蹙を買いそうでもあります。偏った思想はよくないですよ、という警鐘なのか、それとも、特に理由はないのか。たぶん後者でありましょう。

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そうした要素をまるっと無視して、純粋にサスペンスホラーとして見てもなかなか尖っております。何せ、犯人は目から黒い血を流す創立者の胸像に操られた男たちなのです。通常、こうしたサスペンス作品はちょっとした犯人当てを楽しんでもらう為に、仮面の下の素顔は誰? といった謎かけがあったりするのですが……犯人は複数名で、おまけに謎の儀式により黒い血を流す人外になってしまっているので、もはや犯人の正体は誰だとかそういう次元ではありません。

最終的に全ての元凶である呪いの胸像はヒロインにより叩き壊されるのですが、床に滴る呪われた黒い血を、飼い主を失ったにゃんこがペロリと舐めたところで終劇。にゃんこにも理事長の魂が宿ってしまうのか? にゃんこの運命やいかに……! と続編を仄めかす演出なのかもしれませんが、にゃんともかんとも、もうお腹いっぱいなのでした。