ぼんやり考察してみよう

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デス・シアター 呪われた座席

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◆デス・シアター 呪われた座席

評価:微妙

点数:45点

ネタバレなし

製作年:2018年
製作国:ロシア

★あらすじ
高校生の間で広がる都市伝説の恐怖を描いたサスペンス・スリラー。ひとりのいじめられっ子が語った町の映画館にまつわる都市伝説。座席番号は不明だが、その呪われた席に座ると死ぬという。誰もがただの作り話と思っていた矢先、一緒に映画を観た仲間が立て続けに奇妙で無残な死体となって見つかる。次は自分かもしれないとおびえる彼らは見えない敵を捕らえるため、決死の賭けに出る。

★一言感想
原題は「PROIGRANNOE MESTO」
えーと、原題を直訳するならば「失われた場所」でありましょうか。最後まで見ましたら、なるほど納得、となる原題ですね。

オープニングクレジットで気付きましたが……ロシア映画なのですね。個人的にロシア映画に当たりなし、でありますので、どうにも身構えてしまいます。さてさて、どんなものでありましょうか。

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ううむ……やっぱり面白くありません。ロシア映画、近年の邦画並みに地雷の多い危険地帯でありますね。

序盤から終盤まで、学生たちの呑気な会話が多くて、退屈してしまいます。その学生たちも、長い時間をかけて描写しているにも関わらず、キャラが薄くて誰も印象に残りません。流し見では、顔と名前を覚えるのも苦労してしまいそうです。

ジャンルとしてはサスペンスではありますが、殺人事件が発生しても平坦な日常が続いて物語が動かない、犯人はただ登場していただけの人物で何の伏線もない、など、今一つ魅力に欠けます。あらすじだけ読みましたら、面白そうなのですけれどもねー。

クライマックスからラストにかけては多少の盛り上がりを見せますが、犯人の正体が判明するまでがやたら冗長なだけに、物語が動いただけで面白く感じてしまっている可能性は無きにしも非ず、です。

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それにしても、ラストは意味不明にして無茶苦茶で、呆然としてしまいました。一体何がどうなったらこういった結末になるのでしょう。ありえない衝撃の結末が話題になった映画と言えば『DEAD OR ALIVE 犯罪者』がありますが、あれはまだ、何の意図を持ってああいった描写、結末だったのか、がわかりやすいです。

本作の結末は、起こっている事象の意味は理解できるのですが、一本の映画作品として、どうして物語をこのような結末にしたのか、全く以って理解不能であります。劇中でサイコと罵られている犯人の自分勝手な動機さえも、この映画の結末よりは理解できる気がします。

尚筆者は、ラストシーンを迎えるまで、彼女が〇〇(ネタバレ防止のため伏字)である事にまったく気がつきませんでした。そもそも随分ご高齢のように見えましたのもあり……。

何と言えばいいのでしょうか、常人の頭脳では測れない映画でありますね……。